証券会社とは?
株式投資をする上において、私たちは必ず、証券会社を通して、株式の売買を行います。
投資に関心を持たれている、あるいは投資を始めてみようか検討されている人は、まず、証券会社についての知識や投資の仕組みを理解しておきましょう
ここでは、証券会社がどのような事業やサービスを展開しているかなどの説明をしっかりとお伝えしていきます
証券会社の金融商品に関してのデメリット等については
別の投稿でしっかり解説していきます。今回のこの投稿では
証券会社とはいったい何なのか?ということをしっかり理解しておきましょう
証券会社とは何をする会社?
証券会社の仕事は、主に株の売買の仲介。つまり、株を売ったり、買ったりする企業や組織、個人に代わって、株式市場での株売買を代行することです。
株式市場は誰もが参加できる場所ではなく、資格を所有した取引参加者だけで取引が行なわれています。
そのため、法人でも個人でも、株の売買は証券会社を通して行なうのが一般的です。しかし、一方で証券会社は自ら売買を行なうディーラーとしての業務も担っていて、さらには企業が必要としている資金を集める業務やサポート、アドバイスなども引き受けています
証券会社の種類
証券会社は大きく分けると2つに分類することが出来ます。
- 「ネット証券」
- 「店舗証券」
「店舗証券」のなかには「大手証券」「中規模証券」「地方証券」の3つに分類できますが、ネット証券が発展している現代では個人投資家にとって大きな違いはありません。
2015年(平成27年)にはネット証券と店舗証券の取り扱い量が逆転しているなど、特に個人投資家のシェアは圧倒的にネット証券経由で売買されています。
「大手証券」はほとんどの人が聞いたことのある有名証券会社になり、企業の幹事証券を引き受けるなど大きな資産を取り扱っています。
自ら調査機関を持っているなど、株式市場の情報にも精通しているのです。
「中規模証券」はリテール営業に注力した方針を採っているところが多く、大手にはない特殊な分野で活躍している企業も存在。
「地方証券」はローカルに根付いた証券会社であり、地方取引所で力のある営業をしている優秀な証券会社もあります。
証券会社の業務と取り扱っている商品とは?
下記が証券会社で行われている実際の業務の代表例です
ブローカー業務
投資家から株式を委託され、株の売買を仲介します。投資家が手数料を収めます
ディーラー業務
証券会社が自ら株式売買を行ない、利益を上げています。
アンダーライター業務
企業や国の債権発行を引き受け、さらにそれを投資家に売り出します。
セリング業務
証券会社が保有している株式を販売
おおまかに分けると以上の4業務を行っているのが証券会社であるということになります。
一般的にはこのうちのブローカー業務がよく知られる証券会社の業務になり、個人投資家などもこの業務を通して売買を行なっています。
証券会社による投資の仕組み
株式を売買している取引所は全国に5ヵ所。東京、大阪、名古屋、福岡、札幌にそれぞれ証券取引所が設置しており、金融商品の売りと買いを仲介・成立させています。
また、世界の主要な国々にも証券取引所があり、アメリカ・イギリス・ドイツ・中国・シンガポールなどの株式市場の動向は世界経済に影響を与えています。
国内に限って言えば、ひとつの証券取引所でも複数の市場が存在しています。
東京取引所であれば、「一部」「二部」「ジャスダック」「マザーズ」など、上場基準や目的の違う市場が開かれており、市場ごとに上場している企業の特性や債券の流動性、または値動きにも大きな違いがあります。
また、各市場において上場できる企業は取引所の審査を受けなければなりません。この審査基準が市場によって違うため、よくその特性を加味して売買を検討することが重要と言えるでしょう。
例えば「ジャスダック」や「マザーズ」は新興市場で、スタート間もない成長企業が多く、瞬く間に高値を付ける場合もありますが、その評価が落ちると一気に資産がしぼむ可能性もあります。
成長を見込むなら新興市場が狙い目かもしれません。安定志向を望むのであれば「一部」を選択する手もあります。
それぞれの市場に合わせて投資計画や方針が異なるため、それらの情報をよく考慮して投資することが重要です。