十分なお金とは?Part 2

これからの不安〜賃金の伸び悩みとインフレで生活が苦しくなる

先週に引き続き、

米国での調査結果をお伝えします。

 

米国のあとを追う形の経済状況が日本の今の状況です。

 

必要なものはあっても、簡単に手に入るものではありません。

実際、回答者の大多数が「必要なものを買うお金がない」と感じています。

調査結果では、

92%の回答者が生活費の増加に直面しており、

日々の生活費が依然として苦境に立たされていることが確認されました。

 

実際、半数以上が生活費の「大幅な」上昇を経験したと回答しています。

 

回答者が必要不可欠な経費として

必要だと答えた月平均最低額は1,970ドルで、

実に82%がこれらの必要経費に十分な資金がないと感じていると回答しています。

 

インフレが「制御不能になる可能性がある」経済情勢の中、

この数字は悪い方向に変化する可能性が高い。

 

現在の収入では余裕がないと感じている費用が最も多かったのは「健康」でした(66%)。

日本は健康保険制度でかなり守られているのですが、

2021年の調査では、アメリカ人の66%が

医療費を払えなくなることを恐れていることが判明しています。

 

女性の場合、こうした懸念はさらに顕著で、

男性の56%に対し、70%が健康に費やすための収入が足りないと回答しています。

 

また、歴史的な住宅価格の高騰や家賃の高騰を背景に、

大多数のアメリカ人が住宅関連費用を捻出する手段が不足していると回答しています。

 

専門家はしばしば、収入の36%以上を住居費に充てることを推奨していますが、

多くのアメリカ人はこの推奨に従うことが難しいと感じているようです。

 

ベンチに座っている男

 

 

お金がないと貯蓄も減る

どのような経済状況であっても、

お金の管理と長期的な経済的思考は手の届くところにあるものです。

しかし、大多数のアメリカ人が必要なものを満たすのに苦労している現状では

多くの人が経済的な改善をする余裕がないと感じているのも無理はありません

余裕がないと感じている経済的向上は「投資」が最も多く(66%)、

次いで「退職金」(61%)、

「緊急時のための貯蓄」(59%)でした。

 

実際、2019年の調査では、

ほとんどのミレニアル世代が退職金を貯めることができず、

55%が退職金口座を全く持っていないことが判明しています。

 

女性の65%、男性の46%が緊急時のためにもっとお金が必要だと感じており、

女性の65%、男性の52%が退職金のための貯蓄に

もっとお金が必要だと回答しています。

 

金融知識の高いとされている

米国でも「投資」に回すお金が無いと感じている

人の数の多さに圧倒されます。

 

今回の調査では、

回答者が「お金がない」と感じているものがあることがわかりましたが、

必要経費以外の支出で必要だと感じているものは、

平均して月626ドルでした。

 

中に白い粉が入った透明なガラス瓶

 

 

余裕がないと感じるものは?

余裕がないと感じているものは、

休暇や旅行が圧倒的に多く(67%)、

次いで娯楽(61%)、家の装飾やアップグレード(58%)という結果でした。

 

休暇や趣味、仕事から離れることで得られる精神衛生上の効果を考えると、

セルフケアや楽しみのために責任ある支出をすることは、

アメリカ人にとって必要不可欠なものなのだと認識できました。

 

収入不足は心身の健康に悪影響を及ぼす

「健康は財産」とはよく言ったものですが、

財産が健康に与える影響については、もっと多くのことが言えるでしょう。

 

この関連性を探るため十分な収入があると感じている回答者と

そうでないと感じている回答者を比較しました。

 

 

経済的な苦境が健康に及ぼす影響は、

ストレス(それ自体でも十分に困難です)をはるかに超え、

特に多くの成人が保険加入者を含めて

医療を受けるのに苦労している現在、身体の健康への影響さえ示しているのです。

 

簡単に言えば、十分な収入があるアメリカ人は、

健康状態が良い、または良好であると回答する割合がはるかに高いということです。

 

十分な収入がある人の78%が身体の健康状態が良い、

または優れていると回答したのに対し、

十分な収入がないと感じている回答者ではその割合は48%に落ちました。

 

収入不足は医療に手が届かないだけでなく、

経済的なストレスが身体的な症状として現れることが分かっています。

 

十分な収入を得ている回答者のうち、86%が生活満足度が高いと回答しています。

一方、十分な収入がない人のうち、同じように満足と答えた人はわずか48%でした。

 

自己イメージや人生観にも影響があり、

十分な収入がない人の4人に1人以下しか、

充実した人生を送ることができていないと感じていることがわかります。

 

 

なんと、十分な収入がない人の80%が、

経済的な状況によって自分の幸福感に悪影響があると回答しています。

 

もちろん、お金がすべてではありません。

6桁の収入のある回答者の37%が、

自分の経済状況が幸福度にマイナスの影響を与えているとも答えています。

 

緑の野原に立っている女性

 

 

最後に経済的な繁栄は、

あなたが誰であろうと、あなたが直面している状況が何であろうと、

手の届くところにあります。

 

生活の基本的なニーズを超える生活、

あるいはそれを満たすだけの生活は、達成不可能に感じられますが、

小さな変化が大きな違いを生むことがあります。

 

まず、自分だけが・・・とういう

考え方を持つよりは、まず、生活をシンプルにして、

お金を生み出す力を備えて頂ければと思います。

 

8 番の茶色の木製ブロック

  
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