インフレとデフレについて!

インフレとデフレについて

「お金」について勉強をしていく上で、

耳慣れてはいるけれど、

今更意味を聞けない単語がインフレとデフレでは無いでしょうか?

 

今回はこの言葉の意味を簡単に分かりやすく解説していきます

 

1 インフレ(インフレーション)とは

 

 

「インフレ」とは「インフレーション」の略で、いろいろなモノの値段が上がり続ける状態のことです。景気がよくなりすぎて、モノの売り買いやお金の動きがはげしくなると、買いたい人がふえてモノの値段は上がります。

 

では、インフレになるとどんなことが起きるでしょう。

 

1 お金の価値がどんどん下がる

りんご1個200円が1週間で10倍の2000円になったとするとどうでしょう。

これまでは200円で1個りんごが買えたのに、同じ200円では何も買うことが出来ません。お金の価値が10分の1になったということです。これでは生活に支障が起きます。

 

このように、お金の価値が下がってお金を安心して使えなくなると、お金を信用できなくなります。

 

2 将来の計画が立てにくくなる

あなたが100万円の車を買おうと、毎月少しずつお金をためて銀行に100万円を預けるとしましょう。ところが、いざ購入しようとしたら、まったく同じ車が5000万円になっていたらどうしますか?そんな事になったら大変です。モノの値段が上がり続けると、計画をたてて、何かを買おうとしても予定は立ちませんし、預けておくだけでお金の価値が減ってしまいます。

 

このような状態では、お金を貯めておくより、今のうちに何か買ってお金なればと思う人がふえて、モノの値段はさらに上がります。これでは、将来の計画がたてられなくて生活が困窮してしまいます。

 

この状態こそがインフレと呼ばれる状態です。

 

ただし、ハイパーインプレと呼ばれる様な、状態は急に今の日本経済において起きるとは考えにくいです。ただし、平成の30年はデフレの30年とも呼ばれ、そのデフレ、インフレの片方の状態が続くというのも実は、経済的には非常に問題があります。経済は生き物であるとも称されますが、バランス良く回っていくことが重要です。今アメリカのインフレ率が非常に上がっています。モノの値段はどんどんと上がっていくのかもしれませんね。

 

 

2 デフレ(デフレーション)とは

一方、景気が悪く、モノの売り買いやお金の動きが落ちこむと、モノが売れないので、会社は売り上げをふやすためにモノの値段を下げます。少しでも安くすることで、みんなに買ってもらおうと思うからです。

このように、いろいろなモノの値段が下がり続ける状態のことを、「デフレーション」、略して「デフレ」といいます。

モノの値段が下がるのは、うれしいことのように思えますが、デフレになると、どんなことが起きるのでしょうか。

 

1 景気がますます悪くなる

あなたが1年間ためたお金で10万円のバッグを買おうとしています。ところが同じバッグの段は3万円に下がっていました。100円ショップのモノも、すべて20円になっています。

 

デフレーションになると、同じお金でより多くのものが買えるので、人々は、喜び、デフレのほうが良いのではないかと思います。

 

ところが、デフレーションでは、会社の売り上げがへるので、企業に努めている場合は、お給料が減ることもあります。その結果、購買意欲が減少します。また、モノの値段が下がっているときは、もっと下がってから、買い物をしようという人もでてきます。モノはますます売れないので、さらにモノの値段は下がっていきます。

 

2 お金を借りている人は厳しい状況になる

たとえば、ワンルームの値段が1000万円から500万円に値下がりすると1000万円で買えるワンルームが、1部屋から2部屋にふえます。

このようにモノの値段が下がるときは、同じ金額で買えるモノの量がふえます。つまり、モノとくらべてのお金の価値が増えます。

お金の価値が増えるのは、良いことのように思えますね。でも、そのお金が借金だったら大変です。借金の金額は同じ1000万円でも、1部屋分ではなくて、2部屋の借金を返さなければいけなくなるからです。

 

デフレのときには、モノの値段が下がって儲けが少なくなります。また、給料がへるので、借金を返すのは非常に大変になります。すると、お金を返せない会社が増えるので、銀行はお金を貸しにくくなります。会社がお金を借りにくくなると、さらにモノの売り買いやお金の動き(経済活動)が落ちこんでいくのです。

 

つまりどちらにも偏るというのは、経済活動の妨げになります。

 

いかがでしたか?インフレとデフレの関係性を理解して頂けましたでしょうか?

日本の場合は、長いデフレ時代からの脱却を目指していましたが、

その矢先に新型コロナの影響を受けることになりました。今後の動きに注目しておくことも大切なことです。

 

お金の知識として、しっかりと腑に落としておきましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

  
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