ウォーレン・バフェット氏とバークシャー・ハサウェイ社について!

ウォーレン・バフェット氏とバークシャー・ハサウェイ社

バリュー投資を語る上で、ウォーレン・バフェット氏とバークシャー・ハサウェイについては予備知識としてしっかりここで理解しておきましょう

 

ウォーレン・バフェット氏

ウォーレン・バフェット氏の名前を投資になじみのない方には、聞いたことがない名前かもしれません。

 

約50年前に、倒産寸前の繊維会社を買収し、2019年4月現在で時価総額5200億ドル*にまで成長した会社の会長兼CEOで、今年(2020年)で90歳になります。彼の個人資産は約9兆円世界第三位の富豪です。

 

 

彼の幼少期からそして、投資の天才と呼ばれるまで。

 

彼は6歳で商売を、9歳で株取引をはじめました。

本格化するのは大学生になってからですが、株取引に関しては非常に優れた才能を発揮した人物です。

彼が他の投資家と大きく違ったのは、日々のチャートに左右される方式を取らず、

ファンダメンタルズ分析を主流としたバリュー投資を行い75年以上の経験で今の富を築きました。

 

彼は、米国ネブラスカ州オマハにあるバークシャー・ハサウェイ社を本拠にしています。

同社は1888年に綿紡績業として設立されましたが、米国繊維産業の衰退と共に会社の存続が難しくなりました。以前から株を保有していたバフェットが、1965年に買収した時は倒産寸前でした。その後事業の多角化を行い、世界を代表する投資会社へと変貌を遂げます

 

バリュー投資家の代表的存在

先にも書きましたが、彼が最も実力を発揮したのは、

バリュー投資法を使って、投資経験を積んだことです。バリュー投資のコンセプトは

優良企業の株を割安で求めるという非常に簡単なコンセプトですが、この簡単なコンセプトにも関わらず、多くの投資家がこの理念を守れないことから、現在に至っても、彼が世界有数の投資家の地位を守り続けているという事になります。

 

彼は、自分の得意分野を選定し、その中で有能な経営者が運営している企業を探し、しかも株価が割安な銘柄を選んで投資するという方法をとります。

 

あたかも『株券ではなく、会社を買う』という理念です。次に、その株式を長く保有します。

 

彼は6歳で商売をスタートし、11歳で初めての株投資をするのですが、

子供の頃に小さな商売で少しずつお金を貯め、学生になるとそれを運用していきます。そして、それを元手に投資家として活動するというパターンは、米国の起業家では多いようです

 

慈善事業

もう一つ、バフェット氏を語る上で、知っておくべきことがあります。

バフェットは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団に、個人資産の7割に当たる約300億ドルの寄付を行っています。

 

実際、GAFAやマイクロソフトの創業者は、慈善事業や社会貢献に熱心です。

 

こうした『企業は、ウォール街のためにあるのではない』というバフェットの考え方が、経営者の中にはあるのかも知れませんね。

 

「大富豪」と聞くと、強欲なお金持ちで高級車を乗り回して贅沢三昧というイメージを持っている人が多いと思いますが、彼は世界第3位の富豪でありながら、1950年代に購入した言えに住み、質素な車に乗り続けています。また、彼は、お金を銀行から引き出して使うよりも、貯金し増やすことを好み、贅沢品を購入することはなく自身の資産に比べて支出は少額です。(慈善事業は例外)

 

こんな彼だからこそ、世界中の経営者が彼をメンターと呼び、彼自身も素晴らしい名言を残しています。

 

今年90歳になる彼の今後を心配する声も出ていますが、既に彼の後継者として

トッド・コームズ氏、デッド・ウェスラー氏を指名。既に次の世代交代も見据えているようです。

 

バークシャー・ハサウェイについて

バークシャー・ハサウェイはウォーレン・バフェットが会長兼CEOを、チャーリー・マンガーが副会長を務める。バークシャー・ハサウェイには2018年現在15人の取締役及び役員がおり、様々な子会社、関連会社、株式等を所有している。実質的に会長兼CEOで筆頭株主であるウォーレン・バフェットと、副会長のチャーリー・マンガーの2人が運営する株式会社の形態をとった投資ファンドです。

 

バークシャー・ハサウェイは、時価総額60超2,800億円と世界第7位の時価総額です。

日本で第一位を誇るトヨタ自動車の時価総額は24兆7,792億円で

バークシャー・ハサウェイはトヨタの約2倍以上の規模の会社という事になります。

 

バフェットが明確にしていることとして、

「株式会社という形態をとっていても、バークシャーはパートナーシップであると私たちは考えている」私たちの長期的な財政上の目的は、バークシャー株の内在価値の一株当たり平均年間収益率を最大限に高めることである」

バフェットは、高い株価を望んでいるのではないとも言われています。その辺りも学ぶべきところは多いかと思います。

 

最後にバークシャー・ハサウェイの保有している代表的な銘柄を御覧ください

  • Apple(アップル社)
  • Bank of Amerika(バンクオブアメリカ):アメリカ第2位の銀行
  • Coca Cola(コカ・コーラ)
  • American Express(アメリカン・エキスプレス)
  • Wells Fargo(ウェルズ・ファーゴ):アメリカ第三位の銀行

 

多くの人々が知っている企業であり、製品・サービスについても簡単に理解出来る業種が多いのもバフェット氏、そしてバリュー投資家の特徴の一つと言えるでしょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  
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