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弱気相場
アメリカがベアマーケット(弱気相場)に入ったという
ニュースを最近良く耳にされるのでは無いでしょうか?
そこで、今日は弱気相場について知っておくべきことをまとめました
20%という数字に注目しましょう
市場サイクルは高い株価水準から、低い水準までで計測されるため、
株価指数は終値が直近の高値から20%以上下落すると正式に
弱気の領域に入るとされています(一方、調整とは10%~19.9%の下落を指します)。
逆に終値が安値から20%上昇すると、新たな強気相場が始まるとされます。
ここで最も重要なことは
強気相場では、平均114%の上昇となるということです。
弱気相場は何度も繰り返す
実は弱気相場というのは、市場では何度も繰り返し起きています。
1928年以来、S&P500指数では26回の弱気相場がありました。
と同時に強気相場も27回あり、株価は長期的に見ると大きく上昇しています。
弱気相場は短命に終わる傾向がある。
弱気相場の平均期間は289日で、約9.6カ月と過去の実績をもとに
平均値が出されています。
これは、強気相場の平均期間である991日(2.7年)に比べてかなり短い事がわかります。
3.6年に一度。
これは弱気相場の長期的な平均頻度の数値です。
2020年に終了した強気相場が史上最長であると考える人は多いですが、
1987年12月から2000年3月のドットコム・クラッシュまで続いた強気相場が厳密には
最長であると考えられています。
弱気相場の頻度の減少
第二次世界大戦後、弱気相場は少なくなって来ています。
1928 年から 1945 年の間に弱気相場は 12 回あり、約 1.4 年に一度の割合でした。
1945年以降は14回で、およそ5.4年に1回の割合です。
投資は継続が一番のポイント
過去20年間のS&P500指数の強かった日の半分は、弱気相場中に起こっています。
言い換えれば、市場が回復するタイミングを計るのは難しいので、
投資を継続することが、不況を乗り切る最善の方法といえるでしょう
弱気相場は必ずしも景気後退を意味しない
1929年以降、26回の弱気相場があったが、その間に景気後退は15回しませんでした。
景気後退と同時に弱気相場が発生することはよくありますが、
相場が下落したからといって必ずしも景気後退が近いとは言い切れないのが現状です。
心構え
ポートフォリオが市場とともに下落するのを見るのはつらいことですが、
下落は常に一時的なものであることを心に留めておくことが重要です。
弱気相場全体としてみれば、市場はプラスに作用することが大半です。
過去92年間の相場の歴史の中で、弱気相場は20.6年程度に過ぎない。
言い換えれば、株価は78%の確率で上昇しているといえます。
冷静に過去の市場から株式市場の利点を捉えましょう