マシュマロ実験〜辛抱する力

Delayed gratification〜欲求を辛抱する力

あなたは目先の欲求に対して、

未来のために我慢する事を得意としますか?

それとも、苦手でしょうか?

 

実は今日の表題

【マシュマロ実験】というのは、スタンフォード大学で職員の4歳の子どもを対象に

実験が行われ、注目すべき結果が発見されます。

 

どの様な実験だったのか?

子どもたちは、気が散るようなものが何もない机と椅子だけの部屋に通され、

椅子に座るよう言われます。机の上には皿があり、マシュマロが一個のっています。

 

スタッフは、私はちょっと用があると言って、

そのマシュマロはあなたにあげるけど、

私が戻ってくるまで15分の間食べるのを我慢してたら、

マシュマロをもうひとつあげるよ!

ただし、私がいない間にそれを食べたら、ふたつ目はなしだよと言って部屋を出て行きます。

 

子どもたちの行動は、隠しカメラで録画されています。

 

映像を分析した結果、マシュマロを見つめたり触ったりする子どもは

結局食べてしまう率が高いということ。

 

我慢できた子どもは目をそらしたり、

後ろを向いたりして、むしろマシュマロから注意を逸らそうとする傾向があることが分かりました。

 

すぐ手を出してマシュマロを食べた子供は少なかったのですが、

最後まで我慢し通して2個目のマシュマロを手に入れた子どもは、

全体の1/3ほどでした。

 

white sugar cubes on white rectangular tray

 

実験結果

実験結果と、児童の成長後の社会的な成功度の間に、

当初予期していなかった興味深い相関性があることに気がつ来ます。

 

そして1988年に追跡調査が実施されました。

 

その結果は、就学前における自制心の有無は十数年を経た後も持続していること、

またマシュマロを食べなかった子どもと食べた子どもをグループにした場合、

マシュマロを食べなかったグループが周囲からより優秀と評価されていることが分かります。

 

幼児期においてはIQより、

自制心の強さのほうが将来の学問におけるテスト結果に

大きく影響すると結論付けました。

 

2011年にはさらに追跡調査が行われて、

この傾向が生涯のずっと後まで継続していることが分かりました。

 

「将来のより大きな成果のために、自己の衝動や感情をコントロールし、目先の欲求を辛抱する能力」

(Delayed gratification) が,人の社会における成功に重要だと言うものです。

 

面白いですよね。

先延ばしにすることはときにはマイナスにも

表現されますが、目先の欲求を辛抱する能力は

成功へ道標になると実験が示していることになります。

 

あなたはどちらでしょう?

 

2 girls sitting on floor

 

 

  
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